創業者の思いについて
利用者の方々から施設名にHOPE、ホープ(希望)という名称をなぜ使われたのかと聞かれることがあります。 この名称には、多大な私財を投じて事業の立ち上げをおこなった創業者で、現在の経営者である東一夫の実母の東榮(ひがしさかえ)社長(故人)の熱き思いが言葉の背景にあります。 東榮社長は、仏教徒でしたが、若いころからクリスチャンの世界に造詣が深く、キリスト教の考え方に深く共鳴してきました。 重度の発達障害の孫を授かった時も「障害をもたれた方々は神から選ばれし大切な人たちである。何より大事に育てなければいけない」という考えのもとで家族全員が孫中心の生活をすごしてきました。
その後、孫を通じて様々な福祉サービスを経験する中で、発達障害系の方や精神系の方で小さい時、あるいは、大きくなってから、周囲の理解が得られずに苦しんでおられる方々が意外に多いということも知りました。 そこで、もしも心の中にどん底の暗い思いの方がおられたら、暖かく受け入れる施設が存在し、少しでも皆さんの「希望の光」になればという思いで施設名に必ずHOPE、ホープという名前をつけて事業を展開してきました。
現在、5か所の障害福祉の施設、通称、ホープ、あるいはホープグループと形容される障害福祉サービスを運営していますが、最初の施設は東京の神田で、2008年7月に産声をあげました。 その後、大阪の長堀でも2009年4月から事業をスタート、東京は他の非営利の社団法人へ譲渡、大阪は運営会社が何回か変わりましたが、2024年4月からハート株式会社へ一本化して事業運営をおこなっています。
ホープの施設がなぜ存在するのか、それは職員や利用者の方々と一緒になって、様々な障害をお持ちの方々に「希望の光」を灯(とも)し続けることができるからというのが創業の思いとなっています。